減量記録2(サウナ室での出来事)
結果として減量は失敗したが体重は80→71.5まで落とすことができた。
ここではそれについての記録も残す。
減量についてまず参考にしたのはこのサイトだった。
水抜き(ドライアウト)で1日-3キロに成功『減量の限界とポイント・方法』 | ダイエットの帝王《FITBULL 桑原和也》
減量というとボクサーのイメージが強いが最近はボディビルダーの減量方法が参考になる。
特に参考にしたのはこの水抜きの部分だった。
従来のボクサーのイメージでは減量期間になるとひたすらサウナスーツを着込んで練習をするが、最近では水抜き期間は身体のダメージが強いため普通は2日くらいがめやすだそうだ。
その期間僕は水抜きのためひたすらサウナに行っていた。
結果として試合当日には71.5キロで終わったが水だけで3キロは絞れた。
試合直前減量のためにサウナに入ったらたまたまヤクザがいた。
しかも会議でもあったのかサウナルームの8割が背中に色のついた人物だった。
帰ろうかな。そのときはそう思ったが、よくよく考えると数日後に背中に刺青をつけた人物たちと殴り合いをする必要があるのである。こんなところでビビったらどうする。それにいくらヤクザとはいえいきなりサウナでいちゃもんはつけてこないだろう。
なのでサウナにやくざたちとしばらくの間時間を過ごすことになった。
下っ端っぽいヤクザが兄貴分だろうか年季の入ったヤクザに相談する。
何なんだろうか薬の密売とかでヘタこいたとかそんな内容なのだろうか。たまたまサウナ室にあった烈火の炎を読みながらドキドキする。
「約束相手が遅刻までどういう風に対応すれば相手の遅刻やめてもらえますかね」
相談内容は思ったよりシンプルだった。
「おめーよそれは簡単じゃん」
僕がサウナに長時間いるために積んでおいた烈火の炎を兄貴分のヤクザが勝手に取りながら答える。
「こっちは相手の30分以上前について、こちらはもうすでに待ってますので早めに来てください~。とか言っておけば相手は勝手に気を使って時間通りに来るんだよ」
思ったよりまともな回答だった。
後日減量が失敗した後、セコンドに来てくれた元ヤクザの人にこの話をしたら笑いながらこう答えてくれた。
「いや~今時ヤクザの世界もそうなんですよ。おいコラと暴力じゃやっていけないし脅迫や脅しをするとすぐにつかまっちゃう。だから私は抜けたんですけどね。
ただ大事なのは以下に相手に対してイニシアチブを取るかってことですよ。これは別に暴力以外にも出来ることです」
どうやらヤクザの世界も大変だそうだ。
せっかくだから瓜田さんの刺青についても聞いてみた。
「あんだけ刺青入れてる人が一緒に仕事組みますといわれたらどう思いますか?」
「いや~まあ刺青は個人の自由ですけど、あそこまで入れる人は私はほとんど見たことないですね。というかメリットがなくてほとんどファッションだと思います」
どうやら瓜田さんの刺青はアウトローな人からも特殊に思われたようだ。
結局話す機会はなかったが、瓜田さんは普段の生活に支障は出ていないのだろうか。
減量をしていたときにサウナに入っていたときの記憶から瓜田さんの普段の生活が気になってしまった。